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投稿者 : Otsuka 投稿日時: 2024-03-02 18:18:20 (25 ヒット)
メッセージ

 「神われらと共にいます」イザヤ7:1〜17


旧約聖書からイスラエルの歴史に出て来る人を見ると、アダム、エバ、ノアやアブラハム、ヤコブとその子ヨセフ、モーセ、ヨシュア、ダビデ、どの時代であっても神がその人と「共におられる」ことが分かります。「インマヌエル」私たちと共にいてくださる神、の意味です。どこかの建物に鎮座してそこから動かない神ではなく、いつもどこでも私たちと一緒におられる神です。聖書では神が「わたしを信じよ」と語りかけます。神は信仰者に対して後ろからむち打ち「走れ、進め」と歩ませるお方ではなく、恵みと祝福の約束を持って「わたしはこのようにするから信頼して共に歩みなさい」と教えられているのです。イザヤ書の中で“信仰”とは一生けん命に努力して行うというよりも「静かに」「より頼む」神に一切を委ねて神のご計画が成るのを見上げる姿勢です。「神が我々と共におられる」(イザヤ8:10)周りを敵の大軍に囲まれても南ユダ王国を助けられたように、大いなる力を持つ方が人の子として生まれました。(マタイ1:23)『見よ、おとめがみごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。これは「神われらと共にいます」という意味である。』人間と同じ朽ちる肉体をもって生まれ、ご自分の死によって死の恐怖に奴隷となっている者たちを解き放つために来られたキリストは、弱い人間と同様に試練を受けて苦しまれたから、試練の中にある者たちを助けることができる(ヘブル2:14〜18)その痛みに寄り添うことができるのです。私たちと共にいて下さる神は、私たちの弱さに同情できない方でなくマタイ28:20 『世の終りまで、いつもあなたがたと共にいる』と約束し励まして下さる方です。


投稿者 : Otsuka 投稿日時: 2024-03-02 18:12:05 (22 ヒット)
メッセージ

 「主の声に従うことは」エレミヤ書42章


苦しみや痛みが続く時、神はそれを「忍耐」を学ぶために強いておられるのでしょうか?私たちを存分に痛めつけて掟(おきて)とは何か思い知らせるためでしょうか?神の御心がどこにあるのか、エレミヤ書を見てまいりましょう。イスラエルの民は国を滅ぼしたバビロンの支配下にありました。ユダヤ政府高官のシャパン一族は被害を小さくしたいとバビロンに水面下で交渉していたのでしょう。能力も買われて一族は敗戦後もバビロンで信任されました。バビロンに降りそこで生きよと預言していたエレミヤも、バビロンの王に庇護されました。面白くないのは元王族や親エジプト派の生き残りです。バビロン軍に包囲される前に他国へ逃れていた王族イシマエルが反乱を起こしますが、失敗。イシマエルがバビロンの役人たちを殺した報復が自分たちに降りかかるであろうと途方にくれた民たちは、エジプトへ逃れるべきかエレミヤに問います。無理にエジプトへ逃れようとする者には災いが降りかかる、と神の言葉を伝えるエレミヤに対して民たちは「我々は良くても悪くても、我々の神、主の声に従います。(そうすれば)我々は幸を得るでしょう」と言います。しかしその後、様々な政治関係や恐慌などから、彼らはエレミヤを「嘘つき」呼ばわりし、彼らの最善の判断として「神の声に聞き従わない」ことを選択します。しかし神の御心を問うのではなく、自分たちの願望を承認してもらうつもりだった彼らは、結果、神の御心に背くことになったのでした。神はバビロンを用いてエルサレムに裁きを下し、また回復も神のご計画の内にあるという真の御心を見失わないために、神の声に耳をすまし続ける必要があるのです。


投稿者 : Otsuka 投稿日時: 2024-03-02 18:06:20 (20 ヒット)
メッセージ

 「あきらめない神」エレミヤ書31114

人は罪を犯し、悔い改める、をくり返します。私たちは世にある限り【罪(自己中心・自分本位、愚かさと狂気の渦)】に巻き込まれる恐れは常にあります。ですから「あなたならどうする」という問いに対し答えを準備しておくのです。キリスト者の生き方は「3つの愛に生きる」、すなわち神を愛し、自分を愛する様に隣り人を愛することです。平和の神に救われ、いのち与えられた私たちに「自らすすんで争いを起こす」ことはあり得ません。平和のために出来ることを尽くすべきです。出来ることなどない、人は自分勝手な生き物だから、ひとりの努力ではどうにもならないことがある、平和の実現も、罪人が救われることも、到底無理なのだと「あきらめる」と悟ることが賢いのでしょうか。否、私たちは諦めません。旧約聖書でイスラエルの国家が崩壊し、滅ぼし尽くされたエルサレムの瓦礫に立ってエレミヤは自分が生かされていることの不思議に、主の恵み・憐れみに思いをはせます(哀歌322)。主の「恵み」「憐れみ」のヘブル語の原語は、他の国の言語に訳しにくい言葉で「揺るがない愛」「慈愛」「誠実」「憐れみ」と色々な訳がなされますが、基本にあるのは「契約に基づく愛」です。神の契約により裁きが下されても、回復も既に準備されておられるのです。自力救済できない愚かで弱い人間のために、神のひとり子が送られ、助け主である聖霊が遣わされたのです。人間には可能性がなくても、神が働かれるなら私たちの想像を超えた方法があるのです。神は人が悔い改め、神に立ち返ることを諦めないお方です。ここに愛があるのです。このお方に希望があるのです。


投稿者 : Otsuka 投稿日時: 2023-11-10 09:20:33 (284 ヒット)
メッセージ

 「忍耐と慰めの神」ローマ15:1〜6

教会は力のある人だけが重んじられる所ではありません。「自分を喜ばす」ことは、しばしば自己中心的な思いから始めますが「隣り人の徳を高めるために、その益を図って彼らを喜ばす」ことは思いやり、親切、善意に基づきます。そのモデルとなるのがイエス・キリストです。キリストはご自身を喜ばせることはされず、むしろ「あなたをそしる者のそしりが、わたしに降りかかった」(詩篇69:10)と書いてあるとおり、忍耐する神の御姿を見せられました。今も昔も神を信じる人々は同じような状況にあり、聖書はイエスにならって慰めと望みを得るよう勧めています。「こうして心を一つにし、声を合わせて、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神をあがめさせて下さるように」ばらばらの個性・人格であった人々がキリストのもとに一つになる。では「一致」とは何でしょうか?命令されて隣りの人の真似をすること、没個性を要求され司令官の意のままに、足並みをそろえて軍隊のように進むことではありません。人はそれぞれ歩くスピードも違えば、歩幅も違います。ばらばらでも良いのです。ではどこに一致があるのでしょうか。それは同じ目的に向かうところです。イエス・キリストのまなざしのその先、つまり神のご計画(御心)を求め、目指すところは一つであるということです。高慢、自己中心の罪(歪む・曲げるの意)は、人の集まり(組織・共同体・人間関係)を壊す方向性をもっています。一致をもたらすものは、謙遜と他者への思いやりです。旧約聖書全体はイエス・キリストを指し示す書物(ルカ24:27)で、神の忍耐の歴史、神を信じ成長していく神の民の歴史を学ぶことが出来ます。いかに神の御心に応答するべきでしょうか。様々な違いを認め合い、理解することを諦めないこと、共に神に向かい礼拝をささげることです。礼拝とは、バラバラだった人たちが神を中心に一つとなる神の奇蹟であり、救いの喜びと永遠の命の恵みを分かち合うことができるのが、信仰の素晴らしさです。


投稿者 : Otsuka 投稿日時: 2023-11-10 09:16:37 (280 ヒット)
メッセージ

 「神の義によって」ローマ9:30〜10:4


神の義とは何でしょうか。正義、と言っても自分の正しさを主張するものでは、神の御心に沿わないことがあります。聖書の信仰の偉人と呼ばれる人たちも、信仰観の違いがありました。士師記のエフタはならず者のリーダーでしたが長老たちに懇願されて士師となり、アンモン人との戦いを指揮することになりました。壮絶な戦いが続き、エフタは勝利するために神に「願いを叶えられたら家の者を燔祭にささげる」と誓願を立てました。望み通り敵に勝利しましたが、唯一の愛娘をささげなければなりませんでした。取引としては報酬のわりにあまりに大きな犠牲を払うことになってしまいました。一人息子を燔祭にせよと神から言われたアブラハムは、苦悶の末イサクに手をかけようとしましたが、神ご自身に止められ代わりの雄羊まで用意されました。エフタとアブラハム、2人の違いは何なのでしょうか?イエスのたとえ話の中に、ぶどう園で働いた農夫の話があります。朝から働いた者と同じ賃金を、昼過ぎに雇われた者も同額もらいます。契約に不当なことはないが、不公平ではないのでしょうか。聖書の「正しさ」は神との関係性にあるのです。アブラハムは神を恐れ神の御心に従おうとしたその信仰を良しとされました。さらに神は燔祭を求めているのではなく、神を知ることを望まれているのです(ホセア6:6)エフタは信仰によらず行いによって報酬を得ようとしました(ローマ9:32)。求める義の方向性が自己利益の実現に向かうと、「こんなに犠牲を払うから…これだけ祈るから…」祈願成就が当然のように思い、ご利益がないと神を信じない、という姿勢が主の御心から遠のいていくのです。神の義とは、神のあわれみ、いつくしみです。罪の赦しと永遠のいのちは、私たちが犠牲を払って得る報酬ではなく、信仰によって与えられる恵みの賜物です。


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