『赦しと祝福の約束』 創世記15章
「信じる人の父」と呼ばれるアブラハムは、何か偉大な働きを成したためにそのような冠を戴いているのではありません。主こそ神であると信じたことが義とされたのです。何故アブラハムが神を信じたのか詳細に聖書には記されていませんが、分かることは神がアブラハムを選び、一方的に恵みを注がれたのです。「あなたを大いなる国民とする」「祝福の基となる」「あなたの子孫を地のちりのように(多く)する」「(これらの)地を与える」…神の約束は、語られた時点では何一つ目に見える形となっていません。アブラムが「私がこれを継ぐのをどうして知ることができますか」とたずねると、神はいけにえをささげるように言われました。古代近東の人々の契約の方法に則し、アブラムは獣を2つに裂きました。この契約は甲と乙の互いの努力によって守るものではなく、神ご自身の力で果たされるということを燃える炎を通して示されました。信仰者とは神の約束は成る、と信じ続け「待つ」ことができる人です。「わたしは恵もうとする者を恵む」と言われる神のまなざしは私たちにも注がれていることを知りましょう。
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