『人の計画と神の計画』 創世記16章
「人の心には多くの計画がある。しかし、主のはかりごとだけが成る(箴言19:2)」 神の声に従いカナンの地に来て10年の歳月が過ぎたアブラム。神は繰り返し祝福の約束をしてくださったが、アブラムとサライ夫婦は主の約束の実現を待てず、自分たちで考えつく方法によってそれを成そうとします。しかし、その神のご計画とは違うその方法は、多くの問題を含むものでした。女奴隷ハガルは懐妊すると主人であるサライを見下げるようになります。侮蔑と受け取ったサライの怒りはアブラムに向かい、アブラムから許可を得てサライはハガルに辛くあたります。耐えきれずハガルは胎児共々死ぬ可能性があるにもかかわらず逃げ出しました。逃亡中のハガルが荒野で水を求め泉に立ち寄ったところ、主の使いに声をかけられました。神はハガルとその胎の子イシュマエル(「神は聞いて下さる」の意)に祝福の約束をされました。ハガルの苦しみも顧みて下さる神を、彼女はエル・ロイ(ご覧になる神)と呼びます。神の深い慈しみと憐みに触れ、彼女はサライのもとに帰る勇気を得ました。ハガルは泉で水を求めましたが、それにまさる恵みを見つけたのです。
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