「イエスをお迎えする」ルカ24:13〜35
クレオパ達はエルサレムからエマオへ行く途中で出会った旅人(イエス)に、キリストについて聖書全体から教えられ心燃やされる経験をします。二人は「私達と一緒にお泊り下さい」とお願いました。イエスは二人と共に食卓につき、パンを取り、祝福して割き、彼らにわたしました。その時二人は心の目が開かれ、旅人がイエスだと気づきました。彼らが招いて食事を共にしなければ、旅人がよみがえられたイエスであると気づくことはなく、旅先での良い先生との出会いで終わっていたことでしょう。「誰でもわたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしはその中に入って彼と食を共に〜」(黙示録:3:20)とありますが、イエスを心にお迎えするか否かは私たちに委ねられている部分があります。イエスご自身がそれを強いられることはありません。食事を共にする、というのはその人との絆を意味します。外食した際、見知らぬ人と同席しても「一緒に食事をした」とは言いません。日常で共に食事する人とは、家族・友人・知人などです。また関係性があってもその性質が温かいものなのか冷たいものか、リラックス出来るものか緊張を強いるものかで食事の喜びや楽しみが異なります。イエスと彼ら、また私たちとの関係は何によって築かれたのでしょうか。それは十字架によって示された神の愛です。犠牲を伴う愛によって結ばれた関係性です。聖餐とはキリストの贖いを覚えながら、キリストによって結び付けられた愛の関わりを豊かにしていく場でもあるのです。共にいてくださる主イエスを心にお迎えし、その愛に応答していくことが出来ますように。
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