『聖書の言葉が全うされる』ヨハネ19章23〜37節
イエスは十字架上で「すべてが終わった」と言われ、息を引き取りました。新改訳では「完了した」と訳されています。ヨハネによる福音書では、イエスが引き渡され十字架で死なれるまでの描写の中に、それらの出来事は旧約聖書のさまざまな預言の成就であることが記されています。すなわち、十字架によって罪の贖いは全て完了した、イエスの生涯の目的であり果たすべき任務は十字架上で完遂した、ということです。ゆえに、人が救われるため・天国へ行くために必要なものは信仰のみなのです。イエス様がすでに十字架によってすべての働きを完了されたので、私達は信仰プラスαの行いをする必要はないのです。天国人とは、神に罪を赦された者のことです。イエス様を信じた後も天国に行くために努力し続け、修行を積まなければならないのではありません。では、主に愛された者らしく生きるにはどうすればよいのでしょうか。「地の塩」「世の光」として信仰の高嶺を目指すためには、聖書の言葉に根差さなければなりません。神の言葉に根を広げ深めていく中でキリストの愛を知り、キリストに倣(なら)って生きることで、私達の働きも全うされるのです。
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