「永遠の命に至る水」ヨハネ4:1〜26
当時のユダヤ人はサマリヤを異邦人として忌み嫌い、遠回りになってもサマリヤを迂回するのが一般的だったようです。ですからイエスがわざわざサマリヤを通ったことには特別な神のご意思があったということです。後に使徒の時代にもサマリヤにてリバイバルが起こり多くの人々が救われますが、すでにイエス様は福音の種を蒔かれていたのです。大いなる救いの計画の端緒はイエスが「水を飲ませてください」と一人のサマリヤの女性にお願いするところから始まります。女性はイエスとのやり取りの中で自分の心の奥深いところにある真理の飢え渇きに気づかされ、イエスをキリスト(救い主)と信じるのです。ヨハネの福音書3章に登場するニコデモは立派な人でした。イエスを訪問した際、真理についてうまく理解出来ず、聖霊の満たしを受け取ることができませんでした。しかしサマリヤの貧しい、軽んじられていた女性のもとに福音は届けられました。私達は立場や職業などで人を推し量るところがありますが、神様はそういった人間の作った価値観(色眼鏡)で判断せず、隔てなく恵みを与えられるお方です。「わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水がわきあがるであろう。」聖書において「水」は神の啓示、神の御言葉、神の御霊を指しています。渇くことがない生けるいのちの水は、私達の内側から尽きることのない喜びを湧き出させる聖霊の働きを指しています。聖霊に満たされた人は問題がなくなるとか、痛みに鈍感になるというわけではありません。しかし、ひた向きに前進していく力を、生ける神により内側から与えられるのです。
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