「はじまりの時」(使徒行伝2:1〜13)
使徒行伝はイエスが天に上げられた後、弟子たちがどのように働いたか、教会の歴史を記した書物です。使徒行伝は医者ルカが書いたものです。ルカの福音書の2章にはイエスの誕生について、使徒行伝2章には教会の誕生について詳しく書かれています。著者が共通して記したかったのは、キリストの誕生の際も教会の始まりにも、聖霊の豊かな働きがあったということです。また「月が満ちて」イエスが誕生されたように、五旬節の時に一同が聖霊に満たされたのは、「時が満ち」たからです。今までにはなかった事が突然に始まったので人々は驚きますが、目に見えない所でも神は「働き続けて
」おられ、その時が満ちるまで静かに待っておられるのです。イエスが天に上った後、弟子たちは御言葉に従い祈りに専念して事が起こるのを「待って」いました。そして祈りを積み上げ時が満ちた瞬間、「突然」激しい風が吹いてきたのです。教会の始まりは聖霊の激しい風のような降臨によってもたらされ、一人ひとりが他国の言葉で一斉に語り出し、教会の誕生に産声を上げたのです。聖霊に満たされて最初に行ったことが神をほめたたえた、ということは大切なことです。自分の知らない言葉で聖霊が話させるままに語ったのは、自分の舌を聖霊にゆだねるように、教会のわざは神がとらえられ御霊が中心となることを示しています。イエスは公生涯の最初に荒野を40日の間、御霊に「引き回され」ました。聖霊に導かれた進む先は、試練の道かもしれません。しかし
イエスは恐れたでしょうか。聖霊が備えられたご自身の道を歩まれたのです。弟子たちもまた聖霊に満たされ、イエスが「わたしの証人となる」とおっしゃられたように、まさに聖霊降臨という預言の成就の証人となって、福音を携えて世に出て行ったのです。
- 11月25日 メッセージ要約 (2024-03-02 18:18:20)
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