「大いなる喜びの知らせ」ルカ2:8〜20
皇帝アウグストの勅令により人口登録のためベツレヘムへやって来たヨセフとマリヤは、その小さな町で出産をしました。この夫婦のもとに羊飼いたちがやってきました。彼らは御使いより救い主がお生まれになったことを知らされ、探しに来たのです。目印は飼い葉桶に寝かされている嬰児。家畜小屋の飼い葉桶に寝かされている赤子など普通は考えられないことですが、反ってそれがしるしになったのです。羊飼いたちは仕事柄、屋外で過ごすことが多く安息日や礼拝を守りにくい上に、貧しく無学な者として裁判の証人として立つことの出来ない、社会から外された人たちでした。人口調査の対象にすらならず、ローマからすると人として認められていないかのようです。そんな彼らに救い主がお生まれになったという福音が真っ先に伝えられたのです。マタイ福音書によると、同じ頃に東方の博士たちによって救い主の誕生がエルサレムの指導者たちにも知らされましたが、一つの情報として受け取っても、信仰をもって良き報せとして聞くことが出来ませんでした。羊飼いたちは、神の使いを見た時に最初は非常に恐れましたが、天の大軍が神の栄光をほめたたえて賛美したのを聞き、互いに話し合って「主が知らせて下さった出来事を見に行こうではないか」と語られたことを信じ、急いで出かけました。そして幼子イエスを探し当てた体験から神様の不思議な導きとあわれみに感謝し、神をあがめ賛美する者へと信仰が引き上げられました。クリスマスに登場する人物は、職業や年齢や立場は違えど、神様は一人ひとりと深く関わり、イエスの元へ近づくように導かれるのです。
- 11月25日 メッセージ要約 (2024-03-02 18:18:20)
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