『約束の地』 創世記23章
アブラハムが幼い頃から苦楽を共にした生涯のパートナー、サラが死にました。神の約束を共ににぎっていた大切な妻を葬るための土地を、ヘテ人から購入しました。寄留者は土地の所有をゆるされていませんでしたが、衆人の目前で購入したことでアブラハムは正規にカナンに所有地を得ることができました。サラの墓所となる小さな地ではありましたが、「この地を与える」という神の約束の実現への前進でした。銀400シケルは決して安くはありません。値引き交渉するなどもっと賢く振る舞うことが出来たかもしれませんが、アブラハムはそれを行いませんでした。後にアブラハム、イサク、ヤコブもこのマクペラに葬られました。やがてその地も所有権は時代と共に変遷していきますが、約束が成就されるのを見届けなくても、すでにアブラハムは「揺るがぬ土台に建てられた都」「天にあるふるさと」に目を向けていたのです。アブラハムにとって妻サラの死は悲しく痛ましいものでしたが、そこから神の約束の第一歩が始まったのです。
8月23日のメッセージ要約
- 2015-08-23
- メッセージ2015