1月24日 メッセージ要約

 『主が示される道』エレミヤ42?43章
エルサレムが陥落し第二次バビロン捕囚の際、軟禁状態にあったエレミヤは解放され、バビロンに行くかユダヤに留まるか自由が与えられました。エレミヤはユダヤのミツパに残り、ネブカデネザル王によってユダヤ総督に任ぜられたゲダルヤを助ける道を選びました。しかしあくまでもバビロンに抗う人々もおり、その中でイシマエルはゲダルヤおよびバビロンの役人たちを殺害してしまいます。首謀者イシマエルは逃亡しますが、バビロンの怒りを恐れたユダヤ残党の将校たちはとりあえずミツパから南方へ逃亡します。彼らはこれから先どうすべきか主の御心を知りたがり、エレミヤは彼らの真剣な求めに対し誠実に神の御心を求め祈りました。人々が恐れとあせりで苛立ちながら待った10日の後、エレミヤに臨んだ神の言葉は「エジプトに行ってはならない、バビロンに服せよ」でした。彼らはエレミヤに相談する前からエジプトに逃れようと計画していました。その地で神のご加護があるという言葉を聞きたかったのでしょうが、神の御心は違っていました。神はバビロンに敗れる前から一貫して同じことを伝え続けていましたが、彼らの願いに沿う言葉ではなかったために、エレミヤを偽預言者扱いしました。彼らはエジプトなら安全だろうと逃亡しますが、後にバビロンは神の預言通りエジプトを徹底的に攻め滅ぼしました。結局、神の言葉に従ってバビロンに服していた者だけが生き残ったのです。自分の思いを遂げるために神の力添えを願うのではなく、神の御声に従う勇気が与えられるようにと祈り求めてまいりましょう。