『真の富』ルカ福音書12:13?21
イエスは群衆に「貪欲に気をつけなさい。節度のない欲求、際限のない所有欲から身を守りなさい」と教えられ、【愚かな金持ち】のたとえ話をされました。
男は豊作で収納しきれない食糧をどうすべきか考え、大きい倉を新しく建設する予定を立てます。そして満足して自分に言い聞かせます「我が魂よ、安心せよ」。未来に対する備えは盤石かのように見えました。しかし、そのような彼に神が語りかけます。「愚か者よ。明日いのちを失えばそれは誰のものになるのか。」神は労働に対する報酬の実を否定されているのではなく、多くの財産、持ち物によって魂の平安を得られるのではないことを教えられています。生涯獲得数十億円と言われた元プロ野球選手が、金銭では寂しい心を満たすことができなかったように。
伝道者の書では「すべては空」だと言います。神を知らなければすべては空しい。あなたに時があるうちに神を知り(信じ)なさいと呼びかけます。ある哲学者は「人の心には神のカタチをした空洞があり、その空洞はただ神だけが満たすことが出来る」と言葉を残しています。魂の深いところでの神と繋がり【いのち】を得ることによって、本当の平安と満たしを得ることが出来るのです。神との関わりを回復するためにイエスは十字架によって贖われ執り成し、私たちにいのちを得させてくださいました。まことに得なければならない富とは、この【いのち】のことなのです。
2月14日 メッセージ要約
- 2016-02-14
- メッセージ2016