3月6日 メッセージ要約

「イエスの目的」ルカ19:1?10
エリコの町に取税人ザアカイという人がいました。神の国に入るのは困難だと考えられていた人物として、取税人と金持ちがいます。ローマの手下となりどのような仕事か分かっていながらその権利を持ち、同胞を苦しめ利益を得る取税人はユダヤ人から嫌われていました。また金持ちが天国に入るのはらくだが針の穴を入るほうがまだ易しい、とイエスは語っていました。その両方の立場であるザアカイでしたが、イエスの方から「今日、あなたの家に泊まることにしている」と話しかけられます。親しい友人関係を持つことが出来ると受け取り喜んだザアカイは、応答として自身の財産を貧しい人々に施し、不正な取り立てによって被害を与えた人々には4倍にして返すと言いました。イエスとの交わりから心を突き動かされたザアカイ。実際に言葉の通りに行えば彼の財産はなくなるでしょう。それでも良いと考えたのでしょうか。彼はイエスに出会って本当に価値あるものを知ったのです。しかし“罪人”と関わりを持とうとするイエスの慣習や常識を越える言動は反感を抱くパリサイ人、律法学者達だけではなくイエスに関心を持つ人々にも疑問を投げかけるのでした。「なぜ、イエスは取税人や罪人と交わるのか」その問いに対する答えとして「人の子が来たのは、失われたものをたずね(さがし)出して救うためである」と語られました。ルカ5:32におけるレビの召命の時も「わたしが来たのは義人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるため」とご自身の人生の目的を語られました。ザアカイのその後のことは分かりませんが、彼を変えたイエスの言葉は私たちが神と向き合うことができるよう、今日まで伝えられました。