5月22日 メッセージ要約

「主に祝福された人」創世記26章
アブラハムの死後、神の祝福と信仰を継承したイサクでしたがその人生は試練の連続でした。彼は確かに神に祝福され富み栄えていましたが、人々に妬まれ使っていた井戸を地域のペリシテ人に塞がれてしまいます。井戸は生活に必要なもの、水の有無は生命にかかわる問題です。井戸の所有と使用は暗にその土地の所有の主張と映ったのでしょう。それを塞ぐことは敵対行為です。水源の確保は個人だけの問題でなく一族の命にかかわる事柄だけに、イサクは悩んだことでしょう。ペリシテの王アビメレクは父アブラハムの代からの知り合いで関係は悪いものではなかったのですが、この地域から出て行ってくれと言われます。イサクは抵抗せずにゲネブから谷へ移動します。そして父アブラハムがかつて使っていた井戸を掘り返し使えるようにしましたが、ここでも地元の羊飼いたちがその井戸は我々のものだと主張してきました。イサクは力で対応する事を選ばず、その場所を移動します。争わず穏やかに対応するイサクの背景には神の守りと祝福の約束に対する信仰があります。人々に水を供給し続ける井戸の掘削は一代事業です。その井戸の掘削に行く先々で成功し続けるイサクの背後に神の存在を人々は認め、「主があなたと共におられるのを見た…まことにあなたは主に祝福された人です」と言わしめました。『柔和な者は幸いです。彼らは地を受け継ぐであろう』(マタイ5:5)私達もイサクのような柔和な態度、穏やかな対応を学んでまいりましょう。そして尽きることのないいのちの水という神の祝福が人々に及ぶよう祈りましょう。