「仕える報酬」 創世記29章1?30節
叔父ラバンのもとにたどり着いたヤコブは家族として迎え入れられ、ひと月過ごします。そこでヤコブの働きぶりを見たラバンは望みの報酬をたずねます。するとヤコブはラバンの娘ラケルとの結婚を望み、そのため7年間ラバンのもとで働くことを提案しました。7年の労働は何も持たないヤコブが収めることが出来る花嫁料に代わるものです。ラバンはそれを承諾しヤコブはラバンのもとに留まり働きました。愛する者と結婚するという目的のための7年はヤコブにとっては束の間でした。7年過ぎ、結婚式を終え花嫁を見ると、妹ラケルではなく姉のレアでした。叔父ラバンに騙されたことに気づいたヤコブは当然文句を言いました。するとラバンは、姉が妹より先に嫁ぐという習慣はこの地方にはない、ラケルとの結婚も許すがもう7年仕えよと要求しました。ヤコブはその条件を呑み、一週間後ラケルとも結婚できましたが更に7年ラバンに仕えることになりました。その後も6年ラバンのために仕え、計20年ほどラバンのもとで働いたヤコブでした。兄を騙し父を欺いた『押しのける男ヤコブ』は、叔父ラバンに欺かれ20年もの間労働力を搾取され続けます。ヤコブが犯した罪の報いだったのでしょうか。しかしその20年間は不毛ではありません。ヤコブは妻を得、子供が生まれ家族が増えていったのです。忍耐を重ねる中で彼の信仰は練られ、神は共にいてくださり、神が良きにしてくださるという信仰の報いを受けたのです。
6月12日 メッセージ要約
- 2016-06-12
- メッセージ2016