「執り成し」創世記31:1?21
ラバンの子息たちの妬みから生じる中傷などもあり、ラバンのヤコブに対する態度は変化していきました。富が2人の間に緊張を生じさせ関わり方を変えたのです。「あなたの生まれた国へ帰りなさい」と神の言葉もあり、ヤコブは帰郷することを決断します。妻たちにとってふるさととの決別になりますが、彼女達はヤコブの判断に同意しました。そこには父ラバンに対する不信感もあります。ラバンに帰郷を相談しても依然として引き留められるため、ラバンには告げずに出発します。それは羊の毛刈りの日に決行されました。毛刈りの日は収穫をお祝いします。忙しさ故かラバンとその家族はヤコブ家族がいないことに気が付きません。三日目にようやくヤコブ家族の不在に気づきます。ラバンは祝福の基であるヤコブの逃亡に動揺します。繁忙期に計画的に逃亡したヤコブに対し、ラバンは出し抜かれたことに怒りをもって追跡します。力ずくで娘や孫達を連れ帰る、またヤコブから財産を奪う。様々な強硬手段を考えたことでしょう。しかし、7日目にヤコブ一家に追いつこうとしたその夜、ラバンは夢の中で神の声を聞きます。「あなたは心してヤコブに、よしあしを言ってはなりません」このことでヤコブと争うなと神は命じます。ラバンはヤコブの背後で彼を守る神の存在を経験的に知っていたため、その言葉を心に留めました。神の介入により、生涯の禍根となる事態は回避できたのです。
7月3日 メッセージ要約
- 2016-07-03
- メッセージ2016