「罪の間(はざま)で」 創世記34章
ヤコブは無事にエサウと再会を果たし、スコテに最初の家を建て、やがてシケムへ移住し新しい場所で生活を始めていました。そこはカナン人・ペリジ人の住む場所で、習慣風俗・宗教的道徳観の異なる地でもありました。その地で娘デナが辱めを受けるという事件が起きたのです。加害者であるシケムは娘デナを気に入り結婚を考え、その父ハモルと共にヤコブのもとにやって来て婚姻を結ぼうと話してきました。彼らの観念からすると、土地に定着するなら土地の有力者と結びつくことは意味のあることです。ヤコブ側がもし多大な結納金の要求があるならそれに応えようと言ってきました。ヤコブが答える前に、息子たちが結婚の条件に町の男子全員の割礼を要求しました。彼らはそれに応じ、割礼の手術後の痛みが癒されぬ間にデナの兄シメオンとレビが、ハモルとシケム一族の男子をことごとく殺し、女・子どもを生け捕り、財産を略奪するという異邦人顔負けの残虐な事件を起こしてしまいました。なぜこのような凄惨な事件が身内で起きてしまったのか、誰が悪いのか?人との関わり・罪と罪の間で人生には様々な葛藤が生じます。そのような人間の破れの中に神は介入して下さいます。悪に対する復讐は主が成して下さることを知り、自身の手が罪を重ねることがないよう祈りましょう。
7月31日 メッセージ要約
- 2016-07-31
- メッセージ2016