10月2日 メッセージ要約

ペリクスが更迭されユダヤ総督にフェストが着任しました。彼は早々にエルサレムを訪問します。すると大祭司やユダヤ人たちはパウロの身柄をエルサレムへ戻すように求めました。時は経ても彼らの憎しみ・妬みは変わらず、何としてでもパウロを暗殺しようと企てていました。しかしフェストは、訴える者がカイザリヤへ来るように言います。そこでカイザリヤにおいてパウロは訴えられますが証拠がありません。フェストがエルサレムでの審議を望むかと尋ね、パウロは「カイザル(ローマ皇帝)へ上訴」することを選びました。これによりパウロはユダヤ議会の手の届かないローマへ移されることになります。しかし、フェストはパウロがユダヤの宗教的な事柄で訴えられてはいるが、ローマ法による罪を認めることが出来ず、カイザルの元へ囚人として送るための訴状を作成する困難を覚えました。そんな時にアグリッパ?世とベルニケ(アグリッパ?世の娘)の訪問があったのです。フェストは、ローマ皇帝とも親しい間柄でありユダヤの政情にも通じているアグリッパ?世にパウロのことを相談しました。「彼らの問題」とフェストは言い、ユダヤ人達の執拗な殺意も、パウロの主張している内容も理解できず、どう調査したらよいか見当がつかないでいました。私達はイエス・キリストが死からよみがえったことを信じています。聖書の教えはそれを前提として書かれています。しかしそれを信じられない人は、フェストと同じように外側からいくら眺めても問題の本質が分からず、道を見失うのです。