「信仰者の生活」ダニエル1章
エルサレムから強制移住させられた貴族の子弟達はバビロンに有益な人物になるように訓練を施されました。しかしダニエルをはじめユダ部族の少年らがその精神の中枢に据えたのは唯一の神への信仰でした。特化された環境における教育は人格形成していく上で大きな影響があったことでしょう。しかしダニエル達は肉や酒で身を汚さないよう律法の食物規定を守ろうとし、宗教生活をその特化された環境に持ち込もうとします。征服された側の人間は、征服者に合わせなければ生きていくことは困難です。そこで神が介入され、世話役の宦官の心にいつくしみの心を与えられました。しかしダニエル達が健康状態を害すれば、王から咎めを受けるのは宦官です。そこでダニエルは試験的に野菜中心の食生活を行わせてくださいと提案し、受け入れられました。状況の中で妥協することなく、なおかつ関わる人と摩擦を生じることなく、信仰生活を守ったところにダニエルの知恵が見て取れます。人が何を大切にしているかは、その生活習慣の中に表れることがあります。日毎の礼拝行為(祈り、賛美、公同礼拝等)にもその特長が出るのではないでしょうか。神はご自身を愛する者を満たそうとしておられます。神は少年らに必要な知識を与え、文学と知恵にさとい者とされました。ダニエルにはさらに幻と夢を解き明かす力を与えられました。神がダニエルを用いてご自身の栄光を現すために必要な能力を与えられたのです。人々はダニエルの食物や祈りの習慣を通して彼が何者かを知りました。信仰者は、神と共に生きることを大切にしていく中で行いにも表れていくのです。私達も大切なことを大切にする良い習慣によって主を証しすることが出来ますように。
11月6日 メッセージ要約
- 2016-11-06
- メッセージ2016