2月19日 メッセージ要約

「造りかえられる主」ヨハネ2:1?11
ヨハネの福音書にはイエスが行った奇蹟を7つ取り上げています。他の福音書には記されていないものもあり、大切な真理をあらわすしるしとして独自の観点から編さんしたようです。最初に記された奇蹟は、婚礼の席で水をぶどう酒に変えるものでした。イエスの奇蹟で、病いのいやしや悪霊の追い出しや死人の生き返りなどのうち、この水をぶどう酒に変えられる行為は婚礼の当事者達も気付かないうちに行われた珍しい奇蹟です。ユダヤの古いことわざで「ぶどう酒なければ喜びなし」と言うほど、お酒は晴れの席では欠かせないものでした。ましてや婚礼は、旧約聖書では神と人との関係のたとえにも使われ、救いと赦しの喜びを表すものでした。その婚礼の席で酒を切らすということは大変なことであり、母マリヤは心配してイエスに相談しました。イエスは「かめに水をいっぱい入れなさい」と手伝いの人達に言いました。その場には80?120リットル(新改訳聖書による)入る水かめがありました。これはユダヤ人のきよめのしきたりにより、宗教的けがれを洗うための水が置いてあったのです。きよめの水をぶどう酒に変えられたというのは、ユダヤ人の律法による束縛から、救いの歓喜への転換を表しているともいえます。イエスは目に見えるものだけでなく、質的に造りかえることができる方です。私達の霊的な面をも造りかえて下さる方です。
神に似た者へと日々造りかえて下さいと祈りましょう。