3月19日 メッセージ要約

『わたしだ、恐れることはない』 ヨハネ6:15?21
弟子たちが舟で海(ガリラヤ湖)を渡りカペナウムへ行こうとした時、イエスは乗っていませんでした。群衆がパンの奇蹟を見てイエスを王にかつぎあげようとしたため、弟子達を強いて舟に乗りこませ、ひとり山へ退いたからです。元漁師の弟子たちは舟の扱いに慣れていましたが、同時に嵐の怖さも身を持って知っていました。逆風と波に悩まされなかなか対岸にたどり着けず、イエスの言葉に従って舟に乗ったのに何故このようなことになったのか、こんな時に何故イエスはそばにいてくれないのか、と恐れと共に信仰の揺さぶりもあったことでしょう。その時、荒れた海の上を歩いて来られるイエスを見て、弟子達は幽霊だと恐れました。イエスが言われた「わたしだ、恐れることはない」という言葉はギリシャ訳では「わたしはあってあるもの」という出エジプトでの神の顕現と同じ意味です。民衆が求めた政治的指導者ではなく、人が治められない自然を支配しておられる神、マナを降らせ食を与え続けイスラエルの命を生かした神の顕現を弟子達はイエスに見たのです。計り知れない未来に対する不安や不幸の予測に心を痛めている私達に、「わたしこそ、あなたの咎を消す者である(イザヤ43:25)」と言われる主が共におられます。「わたしだ、恐れることはない」この言葉は今日も私達に語りかけられているのです。