「忘れ去られたヨセフ」創世記40章
奸計により牢獄に入れられたヨセフでしたが、牢獄長にもヨセフは認められ、管理を任せられます。そこでは普通に生活していれば関わりあうことのない類の人達、宮廷料理長と給仕長という高官との出会いがありました。彼らはエジプト王に咎められ投獄されたのです。共に王のそば近く仕え、心から信頼されなければ任せられない役です。彼らの罪状も、濡れ衣なのかどうかも明らかにされていませんが、王(パロ)の怒りが解けなければ断罪されるかもしれず、2人とも進退窮まった状態でした。ある日、2人ともそれぞれ意味のありそうな夢を見て、それが今後の自分達の運命を示唆するものだと感じるものの、夢の解き明かしをすることができずいらいらしていました。ヨセフはその2人の夢の解き明かしをしました。後の時代にはダニエルが、王の夢を聞いて解き明かしをしています。夢見る者と兄弟から悪口を言われていたヨセフは、神から知恵をいただいて夢を解き明かす人に成長していました。ヨセフは外見も優れており、能力も賜物もあるのに、無実を訴えても聞いてもらえず、誰かに頭を下げて頼まなければならない状況にありました。そして夢の解き明かし通りに復職した給仕長は、ヨセフのことを忘れパロにとりなしをせず、時が過ぎていきます。誠実に生きていても報いがなく、人々から軽んじられ忘れられているように思う時があります。しかし今ある状況だけで人生を決めつけてはいけません。ヨセフの驚くべき生涯を見ると、どのような時でも神は彼を忘れず、神の計画のうちに訓練し続けていました。私達も逆境の中でも共にいて下さる神を忘れず、信頼し歩むことができますように。
7月16日 メッセージ要約
- 2017-07-16
- メッセージ2017