ダビデの子孫ゼルバベルと祭司ヨシュアの指導による第一回の帰還では全てのユダヤ人が帰国したわけではありません。バビロンで良い暮らしをしていた者達は、そこに留まることを選ぶ代わりに、帰還する者に財宝や動物を贈り経済的に支える責務を負いました。帰国して住居を構えたユダヤ人達は、すぐに日ごとに捧げる犠牲のための祭壇を築きました。一年後、神殿の基礎が据えられた時には感謝の祭りを行い、大いに喜びました。しかしソロモンの神殿を覚えている老人達は、そこに4千人程の礼拝奉仕者達、オーケストラ、歌うたい達がないことを悲しみました。その後、共同での神殿再建を断られたサマリヤ人の嫌がらせによって工事は中止に追い込まれます。困難や妨害に直面したことで神殿再建の最初の意気は萎えました。奉仕の意欲を失った人々に神は預言者ハガイ、ゼカリヤを遣わされ、人々は信仰による勇気を奮い立たせます。クロス王の勅令が発見され、ダリヨス王の保護と支援を得ることが出来、着工から21年経ちましたが遂に神殿は完成しました。エルサレムの神殿はキリストの現れの時まで人々の信仰の基となりましたが、建物は繰り返し破壊・再建されました。救い主なるキリストこそが真の神殿であり、キリストの体である教会を建てられました。また、神の住まう宮として信じる私達をきよめて下さるのです。