11月19日 メッセージ要約

「神の摂理と阻む者」
エステル記2章5節?3章6節
時代はエルサレム神殿再建から40年後、城壁再建の30年前になります。エステルはペルシャ王アハシュエロス王の王妃となります。王妃となって13年後に王様は亡くなりますが、その後もエズラ、ネヘミヤの時代まで皇太后として生き、おそらく強い影響力をもってユダヤ人を支援していたと考えられます。エステルはユダヤ貴族の子孫モルデカイの養女でした。モルデカイは政府の役人となって王宮の警護をしていましたが、暗殺計画を未然に防いで王の信頼を得ました。モルデカイが王の生命を救ったのも、エステルが王妃となったのも、偶然ではなく万事を益として導いて下さる神の御手によるものでした。しかし、そのモルデカイをうとましく思う存在がいました。ハマンは位人臣を極め、権力者の驕(おご)りがありましたが、唯一彼に頭を下げないモルデカイに対し憤っていました。そんなモルデカイを亡き者にするだけではあきたらず、彼の民族ごと抹殺しようと計画します。ハマンは真意を伏せて新しい法律を提案し、王様はそれをよく吟味せずに執行の許可を与えます。イエス誕生の500年前にユダヤ民族は根絶やしにされる危機に陥ったのです。悪魔的人物ハマンはまさに神のご計画を邪魔する者でした。阻む者、をへブル語で「サタン」といいます。人の心に疑いと不信を植え、心を萎えさせ、悪評と中傷で不和を生じ、世を乱し、人を争わせ殺し合わせるのがサタン(悪魔)の計画です。それに捕らわれないように神の武具(御言葉の剣:エペソ6:11)をとり、心を騒がせず、導いて下さる神への信頼を失わず歩めるよう、祈りましょう。