12月10日 メッセージ要約

「恵まれた者」ルカ1:26?38
旧約の時代、神の御業により子が与えられた高齢の夫婦がいました。アブラハムとサラは最初、神様の約束であっても自分たちに子が出来るかどうか半信半疑でした。神様の喜びの知らせに対しても自分の経験と思考で判断し、思わず笑ったことを御使いに咎められもしました。ザカリヤも神の言葉が我が身に成就するのか疑問に思い、御使いによって口がきけなくなりました。さて、イスラエル北辺の田舎ナザレで育った乙女マリヤに告げられた御使いの言葉は衝撃的なものでした。「あなたはみごもって、男の子を産みます」聖霊によって神の子が生まれる、という未だかつて誰も聞いたことのないメッセージでした。マリヤはこれから彼女が負わなければならない困難を思うと、「アーメン」と従うことはなかなか出来ることではありません。旧約で神に用いられた人々、モーセ、ギデオン、エレミヤなどは召命のところで最初は不承でしたが、神に励まされつつその召しを全うしました。御子の母として神に選ばれたマリヤが先人たちと異なる所は、「お言葉どおり、この身になりますように」という従順と、神への信頼でした。自分の能力による報いではなく、神から一方的に与えられるものが恵みです。御使いが「あなたは神から恵みを受けたのです」と言われ、それを素直に信じられたのがマリヤの特質と言えるのではないでしょうか。救い主イエスは「わたしは世の終わりまであなたがたと共にいます」という約束を下さいました。私達にも恵みと共に困難があることでしょう。しかし「勇気をだしなさい」と主から励ましをいただきながら「あなたのお言葉通りになりますように」と従う信仰をお与え下さい、と求めてまいりましょう。