12月17日 メッセージ要約

「救い主がお生まれになった」ルカ2:1?20
ローマ皇帝アウグストの人口調査をせよとの命令により、ヨセフとマリヤはベツレヘムへ向かいました。身重のマリヤにはなぜこのタイミングで出発しなければならないのか、と酷な長旅だったことでしょう。それも聖書の預言が成就するため、歴史を支配されている神が働かれたのでしょう。無事にベツレヘムへ着きましたがどこも人が溢れて客間が借りられず、せめて雨露をしのぐ場所にと家畜小屋に宿泊しましたが、そこでマリヤは出産したのです。卑しく汚れた場所から、神の子の生涯は始まりました。その誕生を真っ先に知らされた人々は、野にいた羊飼い達です。彼らは重んじられず社会の枠外にいた、無学で貧しい人々でした。他の福音書を見るとキリストが誕生したことを間接的に知った人々もいましたが、彼らはヘロデ大王が恐ろしいためか信じなかったためか、確かめに行こうとはしませんでした。しかし羊飼いらは、御使いに告げられるとベツレヘムまで救い主を探しに行きました。みどりごが飼い葉桶に寝かされているという普通でない状況が、かえって神の奇蹟のしるしとなり救い主を見つけることができたのでしょう。この罪深い世には神の子を迎える余地はありませんでしたが、豪華な王宮ではなく家畜小屋で誕生したため羊飼い達はイエスに会うことができました。人の心の闇部を知り、自分の罪・汚さを自覚し「赦されたい」「救われたい」と願う人々にこそ、神の栄光が見えるのです。この私のために救い主は来てくださったのだと信じ受け止める人々に、今日も神の祝福は注がれるのです。