「麗しいのを見て」(出エジプト2:1?11章)
ヘブル人を恐れるエジプト王はその勢力をそぐため苦役を課し、生まれた男子を全てナイル川に投げよ(殺せ)と命じました。そんな中レビ人の子として生まれたモーセも例外ではありませんでした。母親はその「かわいい」「麗しい」「美しい」のを見て大切に育てましたが隠しきれなくなりました。彼女に出来る精一杯のことはその死の瞬間を遅らせることぐらいでしょうか。パピルス製のかごで防水の工夫をし、ナイル川の岸辺の葦の上におきました。この子が何とかして生きのびてほしいと出来る限りのことをしました。しかし、死は時間の問題です。「もう駄目だ」このような感情が芽生える瞬間は、信仰者の長い人生の中にもあります。「あとは神に委ねるしかない」そう心から委ねることが出来る人は幸いです。神が備えられたのは、ヘブル人の男子を殺せと命令を下した当のエジプト王の娘でした。彼女にあわれみの心を与え、モーセを助けるように動かされたのです。エジプト王の娘の子として扶助を受けながら育ち、王族の一員としてエジプトの一級の教養を身に着けました。エジプト脱出の際のイスラエル指導者として、神の訓練は始まっていたのです。後に神と群衆の仲保者として立つモーセも、誕生した時は自分のことを守ることもできない非力な赤子でした。神は母親の心、王の娘の心に働きかけモーセを守られたのです。私たちの人生の中にも危機的状況はあることでしょう。そのような時こそ神はこの状況をどの様に用いられるのか、またどの様に備えて下さっているのか期待したいと思います。
2月4日メッセージ要約
- 2018-02-04
- メッセージ2018