「神に従うか」(出エ4:18?31)
モーセはエジプトでは王族に優遇されたエリートでしたが順調な人生は暗転し、犯罪者として追われる身となりました。命がけで逃亡したミデヤンの地で妻をめとり羊飼いとして安住していましたが、今度はその安定した生活を捨てて困難が待ち受けているエジプトへ帰る決断をしました。神との出会い、神の取り扱いを受けて彼の心は変えられました。今の仕事(羊飼い)を辞め、妻と子どもを伴って住み慣れた地を離れることは、家族めいめいが思い描いていた人生プランを大幅に修正することになります。進学、就職、結婚などはそれがきっかけに人生が良くも悪くも大きく変化するものです。当人だけでなく共に住む家族にとっても大きな問題です。その都度、親が子どもに抱く願いや期待が裏切られたり計画通りに行かない壁にぶつかったりします。しかし神は御旨に従って生きようとする者を励まし、周囲の人の意思にも働きかけ、導き、問題を乗り越えさせて下さるお方です。モーセも舅エテロの承諾があり、エジプトへ向かうことを理解してもらえました。ここで唐突に「主はモーセを殺そうとされた」ため、チッポラが機転をきかし子どもに割礼を施しました。モーセはレビ族の子孫でしたが、チッポラはミデヤンの祭司の子だったので息子には割礼をしていませんでした。この割礼は祝福のしるしでありモーセの生き方をきよめるものとなり、神はモーセを赦されました。思いがけない問題が家族を信仰の道を進ませることもあります。偉大な指導者モーセも私達と同じく罪や弱さを抱え、その生涯には痛みも伴いましたが、助産師や母親と姉、エジプトの王女、チッポラなど多くの女性達に助けられて神の導きの中を歩んだのです。
3月18日 メッセージ要約
- 2018-03-18
- メッセージ2018