「御声に聞き従って」(出エジプト13:21?14:31)
十災害によりエジプトを打たれた神は、脱出したイスラエルの民の前を進み行き、昼は雲の柱、夜は火の柱が民から離れず先導しました。この旅路は長く、辛く苦しいものであるかもしれませんが、主が共にいて下さる、これが神の慰めと励ましであり、希望でした。430年ぶりに先祖の地に帰ろうとするイスラエルの旅路は、順調とは言い難いものでした。最初の危機が14章です。心を翻し民を追って来たエジプトの軍勢、パロ自ら率いた戦車隊の精鋭が目前に迫ってきました。たちまち民衆は恐怖に覆われ「我々はこんな所で死ぬために来たのか」と絶望し叫びます。彼らの不安と怒りの矛先はモーセに向かいました。神様にではなく身近な人へ。モーセとしては神の言葉通り引き返し宿営したのに(14:1)聞き従ったことでかえってエジプト軍に簡単に追いつかれてしまったことに立場を悪くします。パロはイスラエルが迷い、行き場を誤り、動けなくなっていると勘違いし、引き返させる時は今とばかり急行してきたのです。才能があり優秀な人ほど、自分の持てる力を駆使して何とか状況を打開したいとあせります。しかし誰もが絶体絶命と思われる中でモーセは「恐れるな」「主の救いを見なさい」四の五の言わずただ神様を信頼し委ねきりなさい、と言いました。その後、エジプト王と軍隊がどの様になったかは聖書に記されているとおりです。神様に従ったイスラエルにも危機が訪れました。私達の人生にも「もう終わりだ」と思う出来事があるかもしれません。私達はできるならそのような危機や困難を体験したくありません。しかし神様には救いの計画があり、ご自身の栄光を現されて私達を信じる者へ変えられるという目的をお持ちです。危機的状況にあっても御言葉に聞き従い、主を信頼して歩むことができますように。
8月5日 メッセージ要約
- 2018-08-05
- メッセージ2018