8月12日 メッセージ要約

「心を騒がせるな」(ヨハネ14:18?31)
8月の終戦記念日の前後は平和について考えさせられます。聖書では平和について、神様と私達との関係性における平和や、罪を赦された者の平安について語られることが多いです。イエス様はこの聖書箇所で「あなたがたに平安を残します」と語られましたが、弟子たちの心は乱れ騒いでいたのでした。それはイエス様の「あなたがたは来ることができないところ」「わたしは去って行く」という言葉に激しく動揺し不安になったからです。13章から17章まで、不安におののき心を騒がした弟子たちが次々と質問したので、それに答える形でイエスは真理について多く語りました。今、私たちは弟子たちの問いから多くの真理を学び、恵みを得ているのです。心騒ぐような状況であったとしてもそれを用いて神様は真理を教えて下さるのです。「心を騒がせるな」とイエス様はおっしゃいますが、嵐で死にそうな時は嵐を静め、食料が無い時はパンを与えられ、家族に病気の者がいれば癒してくださったのです。自分たちを守り、助け、導いてくださるイエス様がいなくなる。別れが来る。それはあまりにも大きな喪失です。不安になるのも当然でしょう。そんな弟子たちに「心を騒がせるな」とおっしゃったイエス様は鉄面皮なのでしょうか。上から目線で心無い命令を下されたのではありません。イエス様は軽々しく「心を騒がせるな」と話されたのではありません。(ヨハネ12:27、13:21)などを見てみるとイエス様も心を騒がせることがあったのです。弟子たち(私たち)の心の弱さも十分に知っておられた上で、イエス様は十字架、復活、聖霊の注ぎ、信じる者たちの未来を見越して語られました。イエス様が与えられたのは具体的な個々の問題解決法ではなく、約束であり、希望です。生きた助け主、聖霊が遣わされるのです。私たちの信仰の生涯においても心を騒がす(悩ます)問題があるでしょう。しかし、その困難や問題を通してでなければ分からない、知ることの出来ない神様との関わり、恵みがあるのです。