12月9日 メッセージ要約

「喜びなさい」ルカ福音書2:1?7
ルカの福音書ではキリストの誕生を、奇跡的なことが無いかのように淡々と記しています。ではルカの福音書に不思議な業は全く記されていないかと思うとそうでなく一部例をあげると重い皮膚病の人がイエスによってたちどころにいやされたことが書かれています。また中風(脳血管障害)を患って身動きがとれない人が友人によってイエスのもとに運ばれ、「起きて歩きなさい」と命じられると、病いはいやされ神を賛美しながら帰っていったと記されています。聖書では奇蹟のことを「しるし」と表すことがあります。神の愛と力と権威を現わすために奇蹟の御業が起こされるのです。ところがルカの福音書でのイエス誕生のエピソードには奇蹟がないように見受けられます。しかしよく読むと、神の導きとご計画を知ることができます。母マリヤが男の子を産んだのはベツレヘムという町でしたが、もともと両親が住んでいたのは直線距離で約110?離れたガリラヤのナザレです。皇帝アウグストによる人口調査の命令がなければ、身重のマリヤがこのタイミングで望んで来ることはなかった地です。国家の都合に翻弄されているようですが、キリストはベツレヘムで生まれるというミカ書の預言が成就するためです。何故こんな時に、と誰もが嫌がるタイミングが神の時だったのです。歴史を支配しておられる神は、あのローマ皇帝をも用いてご自分の約束を成就されました。私達は具体的に目に見える形での奇蹟を見たいと願うかもしれませんが、神は私達の知らないところで働かれ、今は分からない、目に見えないけれども私達の生活の中で神のご計画は進行しているのです。