「御国を受け継ぐ者」ピリピ2:12?18
本年の教会標語は【御国の継承】です。信仰の継承というと意味は通じますが、厳密にいうと信仰は神と人との関わりであり、他人の信仰を受け継ぐというのは神学的にはそぐわない表現です。新約聖書には「御国を受け継ぐ者」という表現があります(エペソ1:11、14)。キリストの愛を告げ、自分が救われた喜びを伝えることで、家族が友人が神を信じ信仰を持ったとすれば、それは幸いです。その人も神の国を受け継ぐ者となります。親がクリスチャンだから仕方なく信仰を継承したとなると、それは宗旨の踏襲です。私たちはこの地上において深い関わりを持つ家族・友人・知人が救われることを願います。地上の家族が天においても神の家族となり、共に神へ賛美をささげることができればなんと幸いなことでしょう。しかし身近な人ほど、その人の弱さや未熟さや汚さを知っているでしょうから、過去にその人がどのように生きたかの痕跡で汚点や至らなさばかり目につくと、私では家族に証しにならない、と困難に思われる方が多いのも事実です。しかし私の努力の結果を見せることで人が救われるわけではありません。イエス・キリストが何をしてくださったのかをほめたたえ、告げ知らせるのです(ピリピ2:6?8)。神は人に救いを求める意志を与えて下さり、それだけでなく溢れるばかりの恵みの中で生きる力も与えて下さるお方です。人々を救いへ導いて下さる方は神ご自身です。私たちは御国を受け継ぐ者として神の愛を、主イエスの十字架を伝えていこうではありませんか。神のみことばを霊的な糧として血肉とした信仰者は、その歩みが主の恵みの証しなのです。
1月6日 メッセージ要約
- 2019-01-06
- メッセージ2019