6月2日 メッセージ要約

「使徒の働き」使徒行伝1章15?26節
心を合わせ祈っていた弟子たちのもとに、悔い改めた人々が120名ほど集まっていました。その中から新しい使徒となる人を選ぶ必要があることをペテロは話しました。主イエスを売ったイスカリオテのユダと交代すべき候補者の条件は、?主イエスを証しできる力を備えていること。使徒の意味は「送られた者」であり、権威をゆだねられた者です。その遣わした方イエスを証しするにふさわしい献身者であること。?バプテスマのヨハネによる宣教活動開始の時から生前のイエスをよく知り、復活し姿を現したイエスが同じ人物であることを証明できる者。イエスの公生涯の全期間、「いつも私たちと行動を共にした者」であること。?人の推薦によるのではなく、主イエスの権威によって選ばれた者であること。12使徒の役割は新しいイスラエルの12部族長に匹敵する職務であり、紀元一世紀だけに存在したものです。後に使徒ヤコブが殺されても教会は補欠選挙をしていません。ユダに代わって復活の主の証言をする使徒として、同じ条件の候補者が2人いても1人しか選ばれないため、くじ引きで決めました。主イエスがおられた時は御言葉によって明確にされましたが、聖霊が降臨されるまでのこの期間のみ、主の御心を知る方法として旧約時代から行われてきたくじ引きを行ったのです。一同の中からバルサバ(安息日の子)というあだ名でラテン語ではユスト(正義漢、正直者)というヨセフと、マッテヤ(ヤハウェの賜物)の2人が立てられましたが、くじはマッテヤに当たりました。人が集まる所が巨大になると制度化し組織化して整えられますが、周りへの影響力や権力が大きくなるにつれて教会は形骸化し、祈らず人知によって物事を決定しがちです。しかし「教会の実力」と錯覚してはなりません。聖霊が働かれてキリストの体なる教会が機能するのです。12使徒の再建の折に、一同が全て人の心を知っておられる主におゆだねしたように、私たちも御前に静まり、心の姿勢を正しながら御心が何であるかを示していただくよう祈りましょう。