9月1日 メッセージ要約

「愛されたダビデ」 サムエル上18章
ペリシテ軍との戦いにおいて勝利したイスラエル軍。その戦の勲功者は強敵ゴリヤテを打倒したダビデでしょう。イスラエル軍の凱旋の際、人々は「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った」と歌い兵たちを喜び迎えます。それを聞いてサウル王は激怒し、ダビデに対する妬みと猜疑を募らせます。神の霊がサウルから離れ、悪い霊がサウルのもとに来て彼の心を頑なにさせました。神はダビデと共にあり、自分は神に捨てられたとサウルの心は恐れと不安にさいなみます。ダビデは勝利の度に民衆の人気を得ましたが、サウル王からは殺意を向けられました。サウルが気に入らないことは身内の中にもあります。ダビデに危害を加えようとすると息子のヨナタンがとりなし、娘でダビデの妻であるミカルがダビデを逃亡させたことや、預言者サムエルはサウルと会うことは拒むが、ダビデを殺害するために差し向けた兵士からダビデを守ったことなどです。家族やかつて信頼していた人が自分の意のままにならず、自分を裏切るかのようにダビデをかばうことに益々腹をたてるのです。サウルとダビデの間にあって苦しむのがヨナタンです。彼はダビデと友情誓約を結んでいます。ヨナタンの方が年長ですが年齢に支障なく、自分と同じ性質をダビデの中に見たのでしょう。心の奥底にある共感できるもの、それは神に対する信仰です。ダビデもヨナタンも信仰の勇者です。二人は心の深いところから神によって結ばれていたのです。ヨナタンは苦心しますが友情を貫き通して父サウルの殺意からダビデを守りました。聖書における至上の友愛の表現に「人がその友のために自分のいのちを捨てること、これよりも大きな愛はない。」(ヨハネ15:13)とあります。主イエスは私たちのために犠牲となられました。「心を尽くし?あなたの神、主を愛せよ」とはイエス・キリストの恵みを受け取り、その愛に応答しようとする者の心に生じる愛です。人々に愛されたダビデは、誰よりも主なる神を愛した人でした。