10月20日 メッセージ要約

『サウル王の死』サムエル上31章
サウル王、ダビデ共に絶体絶命の危機が訪れましたが、それぞれがとった行動により人生の明暗がはっきり分かれたのです。ダビデはペリシテ軍に席を置くも不信任により離脱を余儀なくされ、チクラグへ帰還します(29章)。するとアマレク人の略奪隊によって家族は連れ去られ財産も奪われ火を放たれていたのです(30章)。部下たちは非常に悲しみ怒り、自分たちがこんな目にあったのは指導者であるダビデのせいだ、石打にして殺してしまおうという者さえ現れました。ダビデはこの危機に際し、信仰を回復し主に伺います。するとアマレクの略奪隊を追跡せよと示され、部下たちと共に直ちに行動します。そしてアマレクの略奪隊を襲撃し家族を取り返すことができ、さらにアマレクが方々で略奪してきたものも奪い、部下たちだけではなくユダの町々の長老にも分配したのです。それはダビデがイスラエルに帰る道備えとなりました。一方サウル王は迫りくるペリシテの脅威にどうしたらよいか相談できる者がなく、ついにイスラエルでは禁忌の霊媒師によりサムエルの霊を呼び出します(28章)。そこではっきりと、イスラエルの今の状況は主が造られたもので、サウルと息子たちとイスラエルはペリシテの手に渡されると宣告されます。その後サウル王とイスラエルの精兵はギルボア山でペリシテ軍と激突し、サウル王と息子たち(ヨナタンら)が戦死しました。彼らの死体は城壁にさらされ辱められました。それを聞き、心を痛めたヤベシュの住民が夜陰に乗じて遺体を回収し、ヤベシュに葬りました。ヤベシュ・ギルアドの住人は、サウルが王として即位してから最初の異民族との戦いに勝利しアンモン人を追い払ったこと(11章)を恩義に感じていたのでしょう。サウルは全イスラエルの王として認められましたが、不信仰によりリーダーには不適格として神の霊は離れていきました。ダビデとの違いは、他者を神に愛された人として敬い自身のことも神のしもべとして神の愛と赦しを受け取ったか否かでした(?ペテロ2:16・17)