12月8日 メッセージ要約

『マリヤの決断』ルカによる福音書1章26?38節
神の御言葉は必ず成就する。すなわち神のことばは出来事となって現れていくのです。時はAD6年ごろ、場所はナザレという田舎の寒村。そこにマリヤという少女がいました。齢は15歳前後、結婚の約束を交わしたヨセフがいました。2人ともこの生活の延長にある将来をそれぞれ思い描いていたことでしょう。そのマリヤの前に御使いが突然現れて言います「おめでとう。恵まれた方」喜びなさい、あなたは神様から特別な恵みと憐れみをいただいたのだ、と。マリヤは御使いの聖さに恐れを抱き、何が起こっているのかと戸惑いました。さらに御使いは「あなたは身ごもって男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人となり、いと高き方の子と呼ばれる」と言い、マリヤは驚きます。「どうして、そんなことがありえましょうか。私は男の人を知りませんのに。」すると御使いは「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを覆う」と言うのです。この世界は、霊的な存在である神がことばによって造られました。ことばが人となって、神はマリヤの胎の子から人類にとって大きな計画を始めようとしておられたのです。高齢のエリザベトの妊娠を御使いに告げられた時ザカリヤは、そんなことがあるはずがないと疑い、素直に信じることができませんでした。しかしマリヤは御使いの「神に出来ないことは何一つない」という言葉に、恐れ慌てることなく「お言葉どおり、この身に成りますように」と敬虔に、御告げに従う決断をしたのです。マリヤは平穏な生活を願い、「嫌です」と逃げ出すことも出来たかもしれません。それによって起こるであろう非難・誤解・噂話の類、そして婚約者ヨセフは理解してくれるだろうかという不安を覚悟した上でマリヤは「私は主のはしためです」と神のご計画を優先したのです。神は高ぶる者に敵対し、へりくだる者に恵みを与えられるお方です。その信仰の決断は、神のことばが出来事となるのを体験する恵みをいただくのです。