「父よ、彼らをお赦しください」ルカ23章26?43節
「父よ、彼らをお赦しください」十字架上で死に行くイエスが言われた彼らとは誰でしょうか。3者(長老・律法学者・議員たち、兵士たち、民衆)と、イエスを認めず信じようとしない人々のことです。この箇所に出てくる3者は身分や立場は違えどイエスをあざけるところで共通しています。指導者たちはイエスを殺害するだけでなく、その存在をおとしめるため民衆をあおります。ローマの圧政によるストレスのはけ口として仕向けられたイエスに、民衆はイエスを十字架刑という最も残酷な処刑方法でもって殺すことを望みます。ここに人間の残虐性を見ます。理知的と思われる立場ある人でも、自分たちの権威を守るために愚かな方法をとり、またその過ちに気づくことなく群衆心理に流されて行くのです。「時代の流れ、空気感、みんなそう言っている」を言い訳にする人は、集団の中に入ると責任感や判断力が低下します。戦争や疫病や災害の時に、欲求不満やストレスでヒステリー状態になった人々が思慮分別を失うと、一気に集団パニックに陥る危険があります。イエスは「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか分からないのです」と執り成され、人の罪を一身に受け十字架にかかられたのです。人の罪深さ、愚かさ、弱さを知るほど、父なる神の愛と主イエスの恵みが私たちの心を打つのです。私たちの身代わりとなられ死なれた主イエス。死で終わるのではなく、よみがえられた主イエスに感謝をおささげしましょう。
4月5日 メッセージ要約
- 2020-04-05
- メッセージ2020