「目を見上げて天を仰ぎ見ると」ダニエル4:28?37
新バビロンの王ネブカドネザルは、ユダ王国についての裁きに用いられた人物でエレミヤ、ダニエル、列王記、歴代誌など聖書に登場する異邦の王で一番名前が出てくる人物です。エルサレム陥落時、エレミヤを保護しているところからエレミヤの預言を通してイスラエルの天地を造られた神を知識として知っていたとも考えられます。しかし信仰には至らず、主なる神を畏れませんでした。古代最大の都市や大建造物を築き、栄華を極めた大バビロンを誇り、自らの威光を世界に示そうとした高慢を神にとがめられます。ある日ネブカドネザルは大きな木が、ひとりの聖者の号令のもとに切り倒される夢を見て胸騒ぎが止みません。その夢の解き明かしを国中の知者たちに求めますが、ダニエルただ一人がその意味を王に伝えます。それはネブカドネザルの理性が取り去られ、世を離れて野の獣と共に七つの時を過ごすが、木の根の切り株を残しておき、天の支配を知るなら立ち返ることができるというものでした。12ヶ月の後、ネブカドネザルの身にその言葉通りのことが起きます。しかし時が満ちた後、ネブカドネザルが目を上げて天を仰ぎ見、真の支配者を知り、理性が戻りました。世界を造られた神をおそれると共にほめたたえ賛美し、再び王位を確立しました。高ぶる者には人間の分をわきまえるための試練が与えられますが、痛みと苦しい経験によってへりくだることを学びます。天地を造られた方の御手によって自らを低くし悔い改める者は、時が来れば神が高くして下さいます(?ペテロ5:6)。
8月9日 メッセージ要約
- 2020-08-09
- メッセージ2020