8月23日 メッセージ要約

「生ける神のしもべダニエル」ダニエル6章
新バビロニヤが滅亡し、ペルシャのクロス王が征服しましたが、クロス王はイスラエルにとって脅威ではなく聖書に預言された解放者で、その政策も寛大な王でした。ダニエルは健在で、優れた政治家としてメディア人ダリヨス王のもとで重用されました。ダニエルは能力があり仕事も出来るため、ペルシャの総督や大臣たちにねたまれ、法令遵守をたてに策略を用いて陥れられます。3章のエピソードと国や君主は違いますが、青年たちが火の炉へ投げ入れられるのと、ライオンの穴に投げ入れられるのと、どちらも真の支配者・神への信仰を貫く態度をとがめられて災いを被るのは同じです。バビロンの王は青年たちを殺そうと思いましたが、ダリヨス王は何とかダニエルを助けたいと努めました。しかし高官たちの巧みな戦術にはまってしまい、王といえどもその罠から逃れる手段はありませんでした。ライオンの穴に投げ入れた後、王は「お前がいつも仕えている神がお前を救い出してくださるように」と祈るような気持でダニエルに言いました。王自身も断食し眠れない一夜を過ごし、翌朝ライオンの穴の前で悲痛な声でダニエルに問いかけると、何と彼は無傷で生きていました。超常現象のような奇蹟、神の使いにより助けられるのも3章と同じですが、ダニエルもまた「たとえそうでなくても」神の御手が介入されず命を失ったとしても、神への礼拝を止めず信仰を捨てない決意でした。ダリヨス王は「ダニエルの神を畏れかしこまなければならない。この方こそ、生ける神‥」と全地の者に告げたのです。