「火と雲の柱」出エジプト13章
13章にイスラエルの民たちがヨセフの棺を運び出すとあります。出エジプトは、単に独立に目覚めた奴隷の集団が暴徒化してエジプトを出た話ではなく、アブラハム、イサク、ヤコブの子孫である彼らがヨセフの遺言を守ることで、主なる神の約束と族長時代からのイスラエルの歴史の連続性を知ることができます。13章で繰り返されている語句は「力強い御手」と「導き」です。イスラエル民族としてのアイデンティティを確立するため、神は3つの約束事を決め、出エジプトの出来事を代々語り継げるよう定めます。?過越しの祭りの規定:イスラエル人か割礼を受けた者のみが種なしパンの祭りにあずかることができる。?初子の聖別:人も家畜も全ての初子、初穂は主にささげる物とする。?贖いの代価と責任:イスラエルの民は助け出されたが、エジプトの初子たちは打たれた。自由は無償で得られたものではなく、多くの犠牲が払われたことを忘れないために。「贖う」語句の意味として ?奴隷を自由の身にするならば銀貨の代価を払う ?家族や親族の土地が他人のものになっているならば代価を払って買い戻す ?罪を犯して投獄されたら保釈金を支払って猶予が与えられるなどがあります。民数記や申命記では、贖(あがな)いの規定が細かく記されています。罪は死でもって贖わなければならず、私たちがその縄目から自由になるためにキリストの血によって贖われた犠牲の大きさを覚えましょう。荒野でイスラエルの民の前を雲と火の柱が進み、神が導き手となり共に歩んで下さったのです。
9月6日 メッセージ要約
- 2020-09-06
- メッセージ2020