10月11日 メッセージ要約

「信仰と恐れ」 民数記13章、14章
民数記13章14章のカデシュ・バルネアでの出来事は申命記1章でも書かれています。申命記はモーセの回顧と遺言のようなところがありますが、カナン偵察隊は民衆からの発案で各部族の代表1名から計12名で結成され、これをモーセが許可し派遣したように書かれています。北端から南端までおよそ250?のカナンの地を観察し、地形や土壌、先住民の様子などを40日かけて偵察し戻ってきた偵察隊は、豊饒なカナンの地と強大な先住民を報告しました。結論は2つに分かれます。土地は良いが敵が強すぎて入植することは出来ないという意見が10名、神が与えて下さる約束の地に間違いないから敵も征服出来るというのが2名。しかし10名の者が悲観的な意見を吹聴し不安を植え付け、恐れと不安が伝染しイスラエルの民衆は嘆き始めます。否定的未来を先取りし「エジプトで死んでいたらよかった」と落胆し、「エジプトへ帰ろう」と考え始めます。それはイスラエルを導かれた神のご計画に反逆することです。ヨシュアとカレブは「主にそむいてはならない」「主が私たちとおられる」「彼らを恐れるな」カナンの地へ入ろうと民衆を励まします。先住民や城壁を過小評価し、楽観したのではありません。信仰による勇気で、祝福された未来を先取りしたのです。しかし、かえって民衆は激高し2人を石打で殺そうとします。神は怒り、その結果ヨシュアとカレブ以外はカナンの地に入れなくなり、イスラエルは40年に渡る荒野生活が始まるのです。「あなたがたが召されたのは、祝福を受け継ぐためなのである」(?ペテロ3:9)という神の約束を信じ、「信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認する」(ヘブル11:1)信仰によって、祝福された未来を先取りして喜び感謝しましょう。