11月15日 メッセージ要約

「エリコ陥落」 ヨシュア記6章
ヨルダン川を渡るという信仰の体験を経たイスラエルは、父祖が経験したこと(過越しの祭りと割礼)を再度、自分たちも行い、神とのかかわりの刷新をします。そして難攻不落の町エリコを眼前にして、神はここで不思議な指示をします。7人の祭司と7つの角笛を先頭に町の周囲を沈黙のまま6日回ること、7日目には7周回り、最後にときの声を上げること。おそらく最終日は安息日と考えられます。この戦いは「聖戦」であり、「聖絶」行為もすべて神へのささげものとして位置づけられています。ここで必要とされるのは感情的興奮や虚勢をはることではなく、7日の間沈黙を守ること、静まり、「神の時」までは自分の言葉や声を聞かせてはならない、叫んではならないと言われたのです。エリコの町は完全な防護体制がしかれ、目に見える状況では町に攻め入ることが困難であったとしても、すでに主はその町を民たちに「与えた」ので、あなたがたはそこを占領せよと言われたのです。ヨシュア記のテーマは信仰による勝利、信仰によって神の賜物を自分のものとしていく戦いです。新型コロナウイルスの蔓延により、当たり前と思っていた日常、自由に集い礼拝し、会食を楽しみ交わりをすることが困難となりました。人々の中に誤った先入観や狭い視野から生じる敵意・偏見といった大きな壁が築かれてしまいました。しかしいつの時代も、信仰の視点ではどんな強固な壁(伝統という壁、罪の城壁)も主の方法で崩すことが出来るのです(エペソ2:14-16)。民たちは7日も黙して行進する理由を神に問わず、不平不満を言わず神の言葉に従いました。今、ウイルス性の感染症の脅威の中、忍耐強く神の言葉を聞き、祈りながら歩みましょう。必ずいつかこの困難が崩れ去り、共に賛美を主にささげられることを信じ、待ち望みましょう。