12月6日 メッセージ要約

「平和をつくられる救い主」 ルカ2:1?7
ローマの皇帝アウグストによる人口調査の勅令が下り、総督クレニオから住民登録せよと命令が下りました。旧約聖書には3度の人口調査の記録が記されています。出エジプトの際神の命によりモーセが2度、歴代誌上21章によるとサタンにそそのかされたダビデにより1度。為政者らの人口調査の目的には?徴税の査定?強制兵役による戦力の目安、があげられます。歴史の支配者なる神は、この人口調査を用いられてナザレに住むヨセフを導かれ、マリヤが120Km離れたベツレヘムで出産するという機会をつくられ、預言者ミカのメシヤ誕生にかかる預言を成就されました。淡路島1周サイクリングコース約120Kmは車でも3時間以上かかります。臨月の女性が徒歩で旅するとなると、現在の医者に相談すれば絶対禁止となるでしょう。しかしダビデの系図であるヨセフは部族の故郷ベツレヘムへ行く必要があったのです。救い主(ソーテール)はローマ皇帝も用いた尊称です。経済と圧倒的な軍事力を背景に秩序を築こうとする皇帝アウグストと、十字架による贖いによって神との平和をもたらそうとする御子イエスという2人の救い主がいたことになります。恐れによる支配を良しとしない神は、罪の前に無力な人間を憐れんで愛と慈しみによる平和を築こうとされ、御子イエスを遣わされました。人から見ると神は不可解で不思議な方法により人々の救いを実現されるのです。キリストがご降誕されました。人々を救う為の苦難と栄光の十字架を負う生涯が始まったのです。