7月18日 メッセージ要約

「誤解」ヨシュア記22章
モーセの最晩年、ヨルダン川を渡る手前でルベン、ガド、マナセ族の者たちは「ここは放牧に適した地なので、私たちの割り当てはここにして下さい」と申し出ました(民数32)。モーセは「武装した男たちは一緒にヨルダン川を渡り、共に戦いなさい。イスラエルがカナンを征服した時、あなた方の相続地はヨルダン川の東側としよう」と命じ、彼らはそれを守って他の部族と共に戦ってきました。ヨシュアがくじ引きで各部族の割り当てを決めた後、ルベン、ガド、マナセ族の者たちを祝福し、モーセの時に先約していた所有地へ彼らを帰しました。ヨルダン川を境界としてもカナンにいる人々と同じく、彼らも主から割り当てを受け取ったのだということを子々孫々まで語り継ぐために、証拠(記念)となるよう祭壇を築きました。またヨルダン川の東に住む者は無関係であると考えられる日が来るかもしれないと恐れ、12の部族は一つであるようにという願いをこめて、川向うの人にも見えるように、とても大きな祭壇でした。それを見たイスラエルの人々の間に「彼らは自分たちのために、勝手に捧げ物をする祭壇を築いた、これは主への背信行為だ」と不穏な噂が広まりました。そこでイスラエルの全会衆が集まり、彼らを聖絶しろ、滅ぼそうと一群となって攻め上ろうとしましたが、ひとまず各部族の長が彼らのもとに行って話をしました。「あなた方はゼラの子アカンが罪を犯した時、その過ちによってイスラエル全会衆に主の怒りが下ったことを忘れたのか。あなた方が主に逆らうと、私たちにも災いが下るのだ」ととがめると、ルベン、ガド、マナセ族の者たちは「決して主から離れたわけではない」と弁明し、その話を聞いてイスラエルの人々は納得し、誤解によって同族同士で戦うのを回避できたことを主に感謝しました。最悪の事態に至らなかった理由は?問題の処理が早かったこと、?適切な調査団(各氏族から信頼されてるリーダー達)が派遣されたこと、?東側と西側の民たちが正面からこの問題を取り上げ、相手の言い分にじっくり耳を傾けたこと、でした。フェイクニュースを鵜呑みにして怒ったり、相手の釈明も聞かず武力で先制攻撃したりすると取り返しのつかないことになります。真相を知り、相手を正しく理解することがトラブルに発展しない方策の一つです。ルベン、ガドの一族はこの祭壇を「私たちの間で、主こそが神であることの証し」と呼ぶようになりました