8月8日 メッセージ要約

「ギデオンの召命」士師記6:1?24
ヨシュアの死後、イスラエルは何度も主の目の前に悪を行っては、異民族の手に渡されてしえたげられます。時代や地域によって敵は異なりますが、この章ではミデヤン人、アマレク人らの度重なる襲撃によってイスラエルの国力が衰えていきます。そんな時、マナセ族のアビエゼル人ヨアシの息子、ギデオンの元に主の御使いが訪れます。「大勇士よ」と語りかけられたギデオンは、すぐに召命に答えたわけではありません。「主が私たちと共におられるならば、どうしてこれらの事が私たちに臨んだのでしょう」何故、不思議な御業で先祖を救い出されたという主は、何もして下さらず我々をミデヤン人に引き渡されたのか、と問いかけます。神様はこのような問う姿勢を喜ばれます。イエスはたとえ話をされる時に「聞く耳のある者は聞きなさい」と呼びかけられました。問題意識を持って主の語りかけに耳をすまし、心を傾けなさい、分からないことがあるなら主に向き合って問いかけなさい、「求めよ、そうすれば与えられるであろう。捜せ、そうすれば見出すであろう。門をたたけ、そうすれば開けてもらえるであろう」(マタイ7:7)。ギデオンは敵の目を恐れて酒ぶねの中で麦を打っていました。主の御使いに対しても「私の氏族はマナセの内で最も小さいものです。どうしてイスラエルを救うことができるでしょう」と反論します。そんな彼を臆病とか小心者であるとか評価する人もいます。しかし神は一言もそのような評価をしていません。イスラエルの不信仰に対し、主は「七年の間ミデヤン人の手に渡された」とあります。イスラエルを戒め、教育し、御心にかなうよう整えるために異邦人を用いられる主は、「私があなたを遣わすのではありませんか」「私があなたと共にいるから」と励まされる方です。