8月15日 メッセージ要約

「大勇士ギデオン」士師記7章
想像力を働かせる、とはどういうことでしょうか。「少し先の未来」に自分を置いてみて、「もし自分がそのような状況になったら」と考えると、災害時などに逃げ遅れる前に避難することができます。「自分は大丈夫」という過信で、想定外のことが起こった時に行動が遅れて被災してしまうのが近年の災害です。経済格差問題や民族差別問題に対しても、もし自分や家族がそうであったら…と想像できたら、他人の苦しみ、つらさ、痛みに寄り添うことができます。またそういった問題が生じる背景を勉強し、正しく理解することで人に対する配慮が生まれるでしょう。では信仰を働かせる、とはどういうことでしょうか。神の召命を受けたギデオンの呼びかけに応じ、ミデヤン人と戦うため続々とイスラエル部族が集まり、その数32,000人とありますが、対する敵は「海辺の砂のように多く、数えることができない」程でした。それでも神は「共にいる民はあまりに多い」と不思議なことを言われます。これだけ味方がいれば安心、何とか勝てる、と過信して「私は自身の手で自分を救ったのだ」と高慢にならないように、と味方の数を減らすように命じられます。信仰を働かせるとは、「こんな無力な自分ではとても太刀打ちできないが、神ができると言われたのなら、自分では計り知れない御業をきっと起こして下さる。神はそれがお出来になる方だ」と信じ、勇気を奮い起こして従うことです。大勇士ギデオンは、慎重と臆病のはざまにいました。彼なりに恐れと戦っていますが、神にしるしを求め、神の言葉を求めて、神が共にいて下さると分かることができたなら行動できたのです。それは、神が信じる者にはどのようなことをされたかを知り、どのようなお方であるかを知ることで、神への深い信頼が生まれるのです。