9月19日 メッセージ要約

「サムソンの最後」士師記16章
サムソンは怪力の持ち主で、主に用いられた器ですがその人生には3人の女性が関わったことで災いを招きました。最初の女性はティムナ(ペリシテ)の娘で、結婚の宴の席でサムソンが出した謎かけの答えを教えろと7日間しつこくせがみます。根負けしたサムソンが答えを教えてしまったので、約束した品物を町の人々に贈らなければなりません。それでアシュケロンで30人を打ち殺し、はぎとった着物を与えました。無益な血を流して得た花嫁でしたが、娘の父は怒ったサムソンに嫌われたと思い、娘を他の人に嫁がせてしまいます。それを知ったサムソンはジャッカルに松明をつけてペリシテ人の麦畑に放って嫌がらせをします。ペリシテ人は報復として娘とその父を殺しました。サムソンはさらに復讐してペリシテ人千人をろばのあご骨で打ち殺しました。その後、20年サムソンはイスラエルを治めました。ガザ(ペリシテ領)で女性の元にいるサムソンの寝首をかこうとガザの人々が殺そうとしますが、その時サムソンは町の門柱2本と扉を引き抜いて、肩にかついで山頂まで運んで行くという奇行をし、誰も手出しできませんでした。しかしデリラという女性はペリシテ人領主たちに銀千シェケルで買収され、サムソンの力の秘密をついに聞き出します。それまで3度サムソンを殺そうとした女に、神の戒めを教えてしまったのは、自分の力でどんな危機も打開できるという慢心からでしょうか。髪にかみそりをあてられ力を失ったサムソンは両目をえぐられ、ガザに連行され鎖で縛られたまま牢獄へ入れられました。神の誓願を軽んじ、女性の誘惑に負け試練を受けるサムソンでしたが、髪が生える間に自分の愚かさを知り主に心を向け、最後はペリシテ人を巻き添えにしながら死にました。