10月31日 メッセージ要約

「神はおられ、偶像は壊される」サムエル記4章
ペリシテとの戦いでイスラエルは4千人殺され、指導者たちはどうすれば次の戦いに勝てるか考え「主の契約の箱」を戦場へ持ち込むことにしました。先祖たちの?ヨルダン川の水が二つに分かれ道が出来る?エリコの城塞の壁が崩れ落ちる、といった栄光の出来事は契約の箱がイスラエルを先導していた時だったと思い出し、「勝利の法則」にのっとるかのように「契約の箱」を聖所からかつぎ出したのです。大切な箱をあたかも強力な兵器の如く利用する作戦を、神殿の祭司エリの息子たちは阻止するどころかむしろ共に戦地へ赴いたのです。契約の箱がイスラエル陣営に到着すると、兵士たちの士気は上がり地響きのような大歓声が起こりました。敵のペリシテ陣営は恐れますが、逆にペリシテ側の戦意も高まって死に物狂いで攻撃してきました。結果3万人以上が殺され、契約の箱も奪われてしまいイスラエルは大敗北しました。知らせを聞いてショックのあまり祭司エリは倒れ、亡くなってしまいました。神はイスラエルを見放されたのでしょうか。この章ではサムエルも、神の御言葉も出てきません。契約の箱が自分たちに勝利をもたらすと考えたイスラエルの民たちには、肝心な主への信仰が欠けていました。歴史上の出来事はいずれも神の命令に従い、神から勝利が与えられたのです。利己心からの目的を成就するための手段として神を利用する者に、主は裁きとして敗北をも与えられるのです。またホフニとピネハスの死は予告されていたことです。しかし予告から審判まで10数年ありました。彼らは父エリの諫言を受け入れ心から悔い改めておれば、神は「思いなおされる」お方なので(参考:ヨナ書)少しは事態が変わっていたかもしれません。しかし最後まで彼らは神の憐れみに気づくことがなく、自分たちのせいで契約の箱を奪われるという最悪の結果に進んでしまいました。神は裁かれる方ですが、同時に悔い改めるための機会も与えられるお方です。敗北や失敗を認め、その状況から抜け出すための真の解決法を神にたずね、神に立ち返ることができますように。