「夢と預言」マタイ2章13?23節
ユダヤの人たちは夢の中の啓示を大切にしました。それは先祖たちの伝承にある創世記のヤコブやヨセフ、預言者ダニエルたちの夢の解き明かしや啓示により自分たちの民族が祝福され、災いから守られてきたという歴史があるため、異邦人とは違う重みを持って受けとめているからです。「ヨセフは正しい人であった」というのは倫理・道徳的な正しさというより、律法に従い神の御言葉に忠実であるという意味です。ヨセフは夢の中で御告げを受け、マリヤを妻として迎え、また夜の内にマリヤと幼子イエスを連れてエジプトへ逃れました。色々な信仰の在り方がありますが、ヨセフの信仰の特徴としては御告げを受けてすぐ行動に移すことです。神様は人を見て、個性に合わせてアプローチされる方です。夢の啓示や預言は常にあるわけではなく、ユダヤの歴史でもそれが長らく止んだ時代もありました。私たちが直接、神様から御告げを受けることはないかもしれませんが、聖書によって神の御心は既に示されています。夢を見たり、生活の中で強く心に迫る思いが神様から出たものなのか、自分の願望や不安の強さから出たものなのか、決め手は御言葉に照らし合わせてみることです。与えられた聖書をひもときながら、理解の助け手である聖霊が正しい判断が与えられ、行動に移すことができますように、祈りながら歩んでまいりましょう。
12月12日 メッセージ要約
- 2021-12-12
- メッセージ2021