「互いを敬う」ペテロ第一の手紙3章:1?7節
「互いに愛し合う」の表現を変えると「互いを敬う」です。「敬う」とは相手を立て、礼を尽くしてふるまうことです。夫婦は社会生活を営む最小単位の共同体です。最も信頼でき、助け合い仕え合えるパートナーが理想です。しかし近すぎて「つまずきの石」になる可能性が高いのも夫婦であったり、親や子、家族であったりします。生活を共にし、距離が近すぎると、相手の汚い面、弱い面が目につき、思い通りにいかない腹立や摩擦が生まれたりします。近すぎてまるで自分の体の一部であるかのように遠慮がなくなり、ろこつに自己中心的な要求をしたり、時には服従させようとしてしまいます。この聖書箇所では、夫たる者は妻を「自分より弱い器と認め‥いのちの恵みを共に受け継ぐ者として尊びなさい」と言っています。また妻たちには「自分の夫に従いなさい、妻の無言の行いによって(夫が)救いに入れられるだろう」「(柔和でしとやかな霊という)人柄を飾りにしなさい」と勧めています。これらの訓戒は男尊女卑を肯定しているのではありません。この箇所の前に「…神のしもべにふさわしく行動しなさい。全ての人をうやまい、兄弟たちを愛し、神をおそれ、王を尊びなさい」という前提があります。キリストが命がけで人々を罪と死の支配から救い出されたように、キリストが教会を愛したのと同じように、キリストを模範として、夫は自分の全存在をかけて妻を支え守ろうとしなさい、と言うのです。「そうすれば祈りは妨げられません」反対に言うと、支え合うべき相手と不和があれば祈りは妨げられる、平安はないということです。夫婦で互いを大事にし、敬い合える関係性の中で、心から相手のために祈ることができるのです。
2月13日 メッセージ要約
- 2022-02-13
- メッセージ2022