「神の力強い御手の下で」ペテロの手紙?:5章
5章の前半は教会のリーダー像について語られています。「支配」と「模範」という方法がありますが、世の組織の在り方として多いのは支配型でしょう。上意下達、上の者が権威をふりかざし、その命令に従う形です。しかしペテロは教会の長老たちに「卑しい利得のためにではなく(自ら進んで世話をし)群れの模範になりなさい」と言いました。またイエスご自身が「偉くなりたい者は、仕える者となりなさい」と弟子たちの足を洗い、仕え合うことの模範となりました(マルコ10:45)。「自らを低くしていなさい。時が来れば、あなたがたを高くしてくださる」(?ペテ5章6節)へりくだり、神に人々に仕え続けよ、やがて神に用いられる時が来るというのです。「悪魔があなたがたをねらっている」とありますが、悪魔とは神の計画を邪魔する存在です。神の家族であるクリスチャンは悪魔の力を圧倒するはずですが、人である以上、つけ込まれる隙や弱さがあるのも事実です。将来への不安から神への信頼を失くしたり、ごう慢になって他人をさげすみ、敬い愛し合うことができなくなる「高ぶり」という罪に陥ったりしがちです。だから「信仰にしっかりと踏みとどまって、悪魔に抵抗」すれば、神が「しばらくの間苦しんだあなたがたを完全な者とし、強め、力づけ、揺らぐことがないようにして下さいます」と結んでいます。この手紙を代筆しているシルワノという人は、ピリピでパウロが投獄された際(使徒16章)一緒に牢の中で神に賛美していたあのシラスです。パウロと共に伝道をし、現在はペテロの助手をしていたのです。ペテロはイエスが生きておられる時、弟子たちの中で一番えらいのは誰だと論争していました。しかし御霊によって別人のように変えられ、後から伝道者になったパウロのことも神の器として敬い、彼からも学び続けました。ペテロのように信仰にかたく立ち、へりくだり人に仕え合う器と変えていただけるよう、祈りましょう。
3月20日 メッセージ要約
- 2022-03-20
- メッセージ2022